ブーン系小説を書いているようです

◆iAiA/QCRIMが2chニュー速VIPに投下したブーン系小説自作品まとめとか雑記とか
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( ^ω^)はペルソナ能力を与えられたようです 第4話

ペルソナァー!



4 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 18:59:37.76 ID:zfjTcKix0

俺だけが、足手まといだった。

そんな俺の勝手な行動で、仲間が危機に陥った。

俺はいつもそうだ。

考える前に、体が動いちまう。

あの時、ずっと後悔してたのに、何もわかっちゃいなかった。

もう、こんなのはごめんだ。

俺が助ける。俺が救う。

死んだって構わねえ。

大事な仲間が、死ぬよりかマシだ。

だから応えろ。応えてくれ。

なぁ…!

8 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:01:47.56 ID:zfjTcKix0


(#゚∀゚)『ペルソナァァァァ!!』


体に走る激痛を気力で抑え、心の海をたゆたう者を呼ぶ。
激しい後悔。仲間を想う心。
その全てを、言霊に込めて。


そしてペルソナは応える。


ジョルジュの足元から青い風が吹き上げる。
それは冷気。吹き荒れる吹雪。
ジョルジュの周囲で渦を巻き、頭上へと伸びていく。

その時、アザピーが笑った。
その笑顔は先程までの冷徹な笑みではなく……


まるで子の成長を喜ぶような、優しい、笑顔だった。


10 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:02:43.99 ID:zfjTcKix0



第4話『這い寄る混沌の影』



13 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:04:45.18 ID:zfjTcKix0

冷気が集束し、それが一つの形を作り出す。
吹雪は勢いを弱め、白い影が徐々にはっきりと、その姿を現しだした。


ジョルジュのペルソナが、そこに居た。
















『ヒーホー!』


(  ∀ )

16 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:07:15.55 ID:zfjTcKix0

現れたのは、霜の妖精。
雪だるまの様な姿をした、悪戯大好きな妖精。

ジャックフロスト。

その姿を見たジョルジュは、痛みに負け、倒れそうになった。
しかし歯を食いしばり、必死に堪える。

『オイラはオマエ! オマエはオイラ!』

ジョルジュの苦悩を知ってか知らずか、能天気にしゃべりだすジャックフロスト。

『妖精、ジャックフロストだホー! カッコよくJ・Fって呼んでほしいホー!』

J・F『今後とも夜露死苦だホー!』



(  ∀ )



ジョルジュはまた倒れそうになった。

19 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:10:01.43 ID:zfjTcKix0

(ノ-@∀@)「アハハハハハハハッ!」

アザピーが豪快に笑う。
そこにあの威圧感はない。

それを聞いて、ジョルジュは再び身構えた。
見据えるは、無邪気に笑うアザピーの姿。

(#゚∀゚)「何笑ってやがる!」

J・F『シツレイなヤツだホー! カチンコチンにしてやるホー!』

どうやら意見は一致したようだ。

ふらふらとアザピーに向けて、右手を上げるジョルジュ。
辛いのか、左手で手首を持ち、それを支えた。

(#゚∀゚)『ブフ!!』

力を振り絞り、言霊を叫ぶ。
J・Fから放たれた氷の飛礫が、アザピーを目掛け飛ぶ。

そしてアザピーは、それを受けた。

ペルソナを、しまって。

22 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:12:26.68 ID:zfjTcKix0

(;゚∀゚)「?!」

ペルソナを降魔させずに、まともに飛礫を受けたアザピーは大きく後ろに吹き飛ばされた。

(;ノ-@∀@)「ぐっ…!」

しばらくしてゆっくりと上体を起こし、ジョルジュを見上げた。

(ノ-@∀@)「……よく…やりました」

( ゚∀゚)「なんの…つもりだ」

少しの、沈黙。
アザピーは小さく息を吐き、

(ノ-@∀@)「とりあえず、まずは…」

言いながら、ペルソナを召喚する。
咄嗟にジョルジュは身構えた。

アザピーは静かに笑い、言霊を紡いだ。

25 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:15:30.52 ID:zfjTcKix0

(ノ-@∀@)『メディアラハン』

優しい、神々しい光が、倒れていたブーン達に降り注ぐ。
その光はジョルジュにも当てられていた。

( ゚∀゚)「あ……?」

あれだけの傷が、塞がっていく。
ツンとクーの回復など比べ物にならない速度だった。
やがて光は消え、その頃には完全に傷が癒えていた。

(-@∀@)「しばらくすれば、彼等は目を覚ますでしょう」


( ゚∀゚)「どういう…ことだ…?」


心に浮かんだ言葉を、ジョルジュはそのまま投げかけた。
するとアザピーは、途端に顔をくしゃくしゃにし、

(;-@∀@)「申し訳ない!」

28 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:17:54.78 ID:zfjTcKix0

いきなりの、謝罪と土下座。
ジョルジュは呆気にとられ、立ちつくしていた。

(;-@∀@)「ジョルジュ君の為とはいえ、こんな仕打ちを…本当に申し訳ない!」

困惑するジョルジュを置いて、アザピーは壊れたラジオのように言葉を続ける。

(;-@∀@)「未来ある若者を煽り、罵り、あまつさえ半死半生の傷を負わせ…」

(;-@∀@)「これは国への反逆に値します!」

顔を上げ、滝のような涙を流しながら、ジョルジュを真っ直ぐに見つめる。

(;-@∀@)「もう死ぬしか…いいえ! 死すら生温い! どうか、君達の好きに…!」

J・F『コイツ、アホだホー』

J・Fの言葉に、ジョルジュは現実に戻った。
頭を掻き、少し考えてから、ジョルジュは言った。

(;゚∀゚)「落ち着いてくれ… とりあえず、なんでこんなことしたんだ?」

30 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:20:00.57 ID:zfjTcKix0

(-@∀@)「君のペルソナを目覚めさせる為です」

そういえば、アザピーは執拗にジョルジュを煽っていた。
あれはその為だったのか、と今になると思えることなのだが、
あの時のアザピーの様子は、とても演技とは思えなかった。

( ゚∀゚)「……本当…か?」

(-@∀@)「はい 本当です」

( ゚∀゚)「その為だけに、ブーン達を傷つけたのか?」

(-@∀@)「……はい」

しばしの沈黙。



そして。

(#゚∀゚)「ふっざけんなよ!!」

抜ていた怒りが、再度昂る。

33 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:22:13.74 ID:zfjTcKix0

(-@∀@)「…怒るのは当然です 私はひどいことをしてしまいました」

怒りで肩を震わせながら、ジョルジュはアザピーの話を聞いた。

(-@∀@)「ペルソナの覚醒には…人によりますが感情の高まりが鍵です」

(-@∀@)「あの時…雷が落ちた前、私は感じました
      ……昔感じた、フィレモンの波動を」
     
ジョルジュの震えが、少し治まった。

(-@∀@)「ブーン君を連れて君達が保健室に来た時、わかりました」


(-@∀@)「君達が、フィレモンに会ったことが」

( ゚∀゚)「……なんでだ?」

(-@∀@)「ペルソナ使いにはわかるのです 共振、とでもいいますか
     君達はまだ昨日のことですから、わからなくて当然です」

(-@∀@)「ブーン君達がここに来たのも、私のペルソナを察知したからでしょう」

35 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:24:30.44 ID:zfjTcKix0

( ゚∀゚)「……ここまでのことをして、俺のペルソナを目覚めさせたのはなぜだ?」

(-@∀@)「……フィレモンに、言われませんでしたか?」

ジョルジュの脳裏に、フィレモンのあの言葉が過ぎる。


『字都の地が、闇に支配されようとしている』


(-@∀@)「君達は…フィレモンによって選ばれたのです」

( ゚∀゚)「……」

(-@∀@)「私達の様に、ペルソナを完全に降魔できる人間は限られています」

どうやら、ペルソナ様遊びをしても、フィレモンに出会えるのはごく一握りらしかった。

(-@∀@)「それなのに、君達6人は全員覚醒し、フィレモンの警告を聞いた」

(-@∀@)「もはやこれは偶然ではないのです」

ジョルジュの怒りは、とうに消えていた。

36 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:26:47.13 ID:zfjTcKix0

( ゚∀゚)「…昨日の病院でのことは?」

(-@∀@)「フィレモンが言っていたでしょう 牙を見せる、と」

(;゚∀゚)「…そいつは……っ」

言葉の途中で、ジョルジュがよろけ、膝をつく。

(-@∀@)「大丈夫ですか? 目覚めたばかりですし…消耗しているのでしょう…」

言いながら、アザピーがジョルジュ近づき、手を貸そうとした、その時。

( ´ω`)「ん………お……?」

目覚めたブーンが、その光景を見た。


( ゚ω゚)「ジョルジュ!!」


慌てて立ち上がるブーン。
どうやら、アザピーに止めを刺されるものと思ったらしい。

38 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:28:46.00 ID:zfjTcKix0

( `ω´)『ペルソナ!』

すぐさまスヴァローグを降魔するブーン。

(;゚∀゚)「あいや、まてブー…」

ジョルジュの言葉を、アザピーが手で遮った。

(-@∀@)「見せて下さい 君の力を」

ブーンの怒りに、スヴァローグの炎が呼応するように猛る。

( `ω´)「余裕かましてるのも、今のうちだお!」

ブーンはイメージする。スヴァローグの炎を。
そして、イメージした通りにスヴァローグは動いてくれた。

スヴァローグが肩から伸びた炎の断片を掴む。
そしてそれを勢いよく引き抜くと、現れたのは、焔の剣。

ショボンの一文字斬りからヒントを得た、新しい力。

41 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:30:55.50 ID:zfjTcKix0


( `ω´)『火炎撃!!』


燃えさかる剣を持ち、アザピーへと一気に間合いをつめるスヴァローグ。

(;-@∀@)「これは…生身だと死にますね…」

ぼそりと、呟いた。

頭上で構え、縦一文字に斬りつける。
業火を纏った剣は、アザピーの頭上スレスレで止まった。


アザピーのペルソナ、アザゼルが、その腕で受け止めていた。

同時に、アザピーの腕から血が滴る。

(-@∀@)「…見事です」


( `ω´)「まだだお! もう一回…!」


42 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:32:21.46 ID:zfjTcKix0

再度言霊を紡ごうとした、その時。

(;゚∀゚)「ブーン! おいこら落ち着けって!」

ジョルジュに羽交い絞めにされ、ブーンは動きを止めた。

(;^ω^)「ちょ…離すお! こいつはジョルジュを…」

(;゚∀゚)「俺なら無傷だって! よく見ろ!」

(;^ω^)「そんなわけないお! だってジョルジュは……あれ?」

そういえば、重傷を負ったはずのジョルジュが、元気に羽交い締めをしている。
ふと気がついたブーンは、当然の如く、困惑した。

ブーンが大人しくなったのを見て、ジョルジュは拘束を解いた。

( ^ω^)「どういう、ことだお?」

( ゚∀゚)「…とりあえず、先生は敵じゃねえ 俺もビビったけど」

(;^ω^)「???」

44 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:33:42.72 ID:zfjTcKix0

( ゚∀゚)「まず先に、皆を起こそうぜ 先生、いいよな?」

(;-@∀@)「あたたた…ええ、その方がいいでしょう」

( ゚∀゚)「ということだ、ブーン 皆を起こすぞ」

流れについていけないブーンを促して、二人は皆を起こし始めた。

















一人が起きる度に、アザピーにペルソナを発動したことは、言うまでもない。

47 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:36:35.17 ID:zfjTcKix0

全員を起こし、全員が一暴れし終わった後。
アザピーは再度、ジョルジュに話したことと同じ事を説明した。

困惑の表情が並び、やはり行きつく先は、その闇の正体だった。

(´・ω・`)「……先生、質問が」

(-@∀@)「どうぞ、ショボン君」

(´・ω・`)「先生はあの病院であれが起こることを知ってたんですか?」

(-@∀@)「はい、知っていました」

(´・ω・`)「……どうやって、知ったのですか?」

(-@∀@)「友人の調査による物です」

川 ゚ -゚)「友人?」

(-@∀@)「はい 5年前、この学校の建設が始まった時から、違和感を感じていました」

(-@∀@)「日が経つごとに、それは膨らみ続け……そしてついに、それは姿を見せました」

50 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:40:12.71 ID:zfjTcKix0

(´・ω・`)「……それとは…?」

(-@∀@)「あの病院での騒ぎ……あれはVIPによる物です」

( ^ω^)「VIP……あの大企業かお?」

(-@∀@)「そうです すべての元凶は、VIP会長、モララー」

ブーン達もモララーの名前は知っていた。
字都市の発展に大きく貢献し、全国に有数の大手会社を有している。
そして最近では、海外進出も果たし、テレビでも大きく報道されていた。

(´・ω・`)「でもなぜ、そんな情報が?」

(-@∀@)「まぁ待って下さい もう午後の授業も始まっていますし…
      皆さんはひとまず教室に戻ってください」
      
アザピーに言われ、ブーン達はここが学校だったことを思い出した。
昨日からあまりに現実離れしているのだ。無理もない。

( ゚∀゚)「先生、ひとつだけいいか?」

56 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:43:38.18 ID:zfjTcKix0

(-@∀@)「ん、なんでしょうか?」

( ゚∀゚)「それだけつええペルソナがあるのに、なんで俺達なんかに期待を?」

思い出される、アザピーの圧倒的な強さ。
ブーン達もそれは思っていた。自分達など、足手まといにしかならないのではないかと。

少しの間をおき、アザピーはゆっくりと答えた。

(-@∀@)「……大人は、わかってしまうのです 自分の限界を」

(-@∀@)「私ではモララーを倒すことができません 友人にも言えることです」

アザピーに一蹴されたブーン達は、血の気が引いた。
手も足も出なかったアザピーが、はっきりと言ったのだ。

自分では、勝てないと。

(-@∀@)「それに、物事には流れと言うものがあります」

(-@∀@)「今回の星は、あなた達の頭上に輝いています」

60 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:46:02.40 ID:zfjTcKix0

( ^ω^)「星……」

(-@∀@)「大丈夫 あなた達なら必ずできます」

それは期待と、確信に満ちた目だった。
ブーン達は不安に思いながらも、アザピーの話を静かに聞いていた。

(-@∀@)「さぁ、また授業後に 先生には私に呼ばれたと言っておけば大丈夫です」

(´・ω・`)「……わかりました では授業後に」

アザピーに促され、ブーン達が保健室を出ようとした時。

ξ゚⊿゚)ξ「そういえば、あの可愛いぬいぐるみは何?」

川 ゚ -゚)「む、私も少し気になっていた」

('A`)「ぬいぐるみ?」

ξ゚⊿゚)ξ「ほらあれ あんなのあったっけ?」

ツンが指さした方向を、皆が見た。

64 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:48:39.63 ID:zfjTcKix0

J・F『……』

(;゚∀゚)「よし、早くしないと授業が終わっちまうぜ!」

( ^ω^)「お? ジョルジュどうしたんだお?」

(;゚∀゚)「いやいや! 早く戻らねぇと! あんなぬいぐるみはおいといて…」

J・F『ぬいぐるみじゃないホー オイラはそいつのペルソナだホー』

(  ∀ )

ξ;゚⊿゚)ξ「ええ?! そ、そうなの?」

J・F『そうだホー 今後とも夜露死苦だホー』

川*゚ -゚)「可愛い…」

ξ*゚⊿゚)ξ「ねー! よろしくねー」

( ^ω^)「おっおっ これは意外だお」

('A`)「ジョルジュの中からあんなのが…」

68 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:50:40.21 ID:zfjTcKix0

(;゚∀゚)「あああああうるせえうるせええ! 早く行こうぜ!」

(´・ω・`)「ジョルジュ、なんともないの?」

( ゚∀゚)「あ? 別になんともねーけど?」

(´・ω・`)「ペルソナを常に召喚してるのに……」

J・F『そんなことはどうでもいいホー』

(´・ω・`)「ううん……?」

(-@∀@)「まぁ、ペルソナに関しては私も知らないことが多いですので」

( ^ω^)「なーんか、少し感じが違う気がするお」

川*゚ -゚)「まぁ可愛いからいいじゃないか」

そう言って、クーがJ・Fを抱き上げた。

J・F『ヒーホー! オマエなかなかオッパイでかいホー!』

J・Fはご満悦な様子だ。

71 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:52:51.26 ID:zfjTcKix0

(;゚∀゚)「てめっ! あんま調子乗るなよ! 俺と代われ!」

J・F『イヤだホー』

川 ゚ -゚)「まぁまぁ、そうムキになるな」

ξ*゚⊿゚)ξ「あーいいなー 私も私も」

ほら、と言ってクーはJ・Fをツンに手渡す。

J・F『さっきの女の方が、オッパイでかいホー』

ξ#゚⊿゚)ξ「何だとこの野郎」

(-@∀@)「はいはいそのくらいにして…早く戻ってください」

アザピーに言われ、ブーン達は教室へと戻って行った。

残ったのは、アザピーとJ・F。

(-@∀@)「ついていかないのですか?」

J・F『オイラはちょっと、この街を散歩してくるホー』

そう言ってJ・Fは、窓をすり抜け飛んで行った。

76 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:55:25.41 ID:zfjTcKix0

(-@∀@)「術者から独立したペルソナ…? ふぅむ…よくわかりませんね」

アザピーはJ・Fが飛び去った後の空を見上げる。

空は秋晴れ。
その下に広がるのは平和な街並み。
闇が迫っているなど、とても信じられない風景だった。

しかし、ペルソナ使いであるアザピーにはわかっていた。

VIP本社のある鳴留羅(ナルラ)区周辺から、不穏な空気が漂っていることが。
そしてその影が、日に日にその色を濃くしていっていることが。

(-@∀@)「伝承は、現実のモノとなるのか……」

鳴留羅区の方を見つめ、いや、睨みながら、アザピーは呟く。

(-@∀@)「貴様の好きにはさせんぞ、古の鳴留羅の神よ」

その目は、決意の色。

(-@∀@)「お前も、止める かつての友、モララーよ」

紡いだ言葉もまた、確固たる決意を含んでいた。

81 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:57:35.38 ID:zfjTcKix0



授業中、ブーンは珍しく寝ていなかった。
しかし授業は上の空。寝ていないだけで、聞いてはいない。

ブーンは正直、頭がついていかなくなっていた。
ショボンの予想は当たっていた。
アザピーは知っていた。

それも「何かを」ではなく、「全てを」知っているようだった。
昨日までまったくわけのわからなかったモノが、一気に核心へと近づく。

それだけわかっているのなら、自分達で片づければいいんだ。
何故自分達を巻き込む必要があるのか。
アザピーは言っていた。今回の星は自分達の頭上にあると。

だがしかし、あれ程のアザピーの力が通用しないなんて思えない。
……いや多分、考えたくないだけだ。
アザピーより強い存在に、立ち向かえだって?

昨日一日で、世界は一変してしまった。

怖い。とてつもなく怖い。
もしアザピーが本当に敵だったら、自分は今日死んでいたはずだ。

怖い……怖いよ……。

86 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 19:59:52.37 ID:zfjTcKix0

『少年よ、怖いか?』

あぁ……怖いよ……

『それでいい 恐怖を知らない者は、自滅の道を歩むだけだ』

………

『人はそれを乗り越えた時、大きく成長する』

『少年よ 生きるのは苦しいか?』

……え?…

……よく…わからない……

『では、何の為に生きている?』

……そんなこと考えたこともない……

『少年よ、強くなれ 再び時が来た時、我はもう一度問おう…』

…………

88 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 20:01:58.81 ID:zfjTcKix0

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン! 起きなさい!」

授業後、いつの間にか寝てしまっていたブーンを、ツンが起こす。

( ´ω`)「おっ……おはようだお…」

ξ゚⊿゚)ξ「さぁ、早く行くわよ」

( ´ω`)「おー……」

(´・ω・`)「? ブーン? 調子悪いみたいだけど、大丈夫かい?」

( ´ω`)「なんか変な夢を見た気がするお……」

ξ゚⊿゚)ξ「寝てるヤツが悪いのよ」

('A`)「ま、寝起きだしそのうち治るだろ 早く行こうぜ」

そう言ってドクオ達は先に移動し始めた。
ブーンは一息ついた後鞄を持ち、後に続いた。

( ´ω`)「皆は……怖くないのかお…?」

ぽつりと、皆に聞こえないように呟いた。

90 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 20:04:09.97 ID:zfjTcKix0



保健室に入ると、アザピーはすでに皆を待っていた。

(-@∀@)「待っていました 皆さんお疲れ様です」

J・F『ご苦労様だホー』

( ゚∀゚)「お前まだ出てたのかよ……」

J・F『必要な時は、ちゃんとかけつけるから安心するホー』

(;゚∀゚)「ほんとに俺のペルソナかよ」

(´・ω・`)「なんか、変わってるよね」

J・F『オイラは時代の最先端を走ってるんだホー!』

(-@∀@)「とりあえず、行きましょうか」

( ^ω^)「どこへですかお?」

(-@∀@)「津阿都神社、私の友人の元へです」

93 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 20:06:24.20 ID:zfjTcKix0

津阿都神社は津阿都区と鳴留羅区の境にある神社だ。
結構な敷地を持ち、字都市に古くからある神社だった。
七福神を祀っていると言われている。

(-@∀@)「友人は津阿都神社の神主をしてるんです」

そう言って、アザピーは荷物を持ち、せっせと準備をし始めた。

(-@∀@)「詳しい話はそこで 私の車で送って差し上げます」

そう言って早々に保健室を後にした。

ブーン達は顔を見合せ、アザピーに続く。
皆緊張した面持ちだった。

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン…?」

( ^ω^)「なんだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「ううん…なんか、様子が違うなって…」

( ^ω^)「……よくわからないんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「わからないって?」

95 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 20:08:40.18 ID:zfjTcKix0

( ^ω^)「実感がわかないんだお……」

('A`)「実感?」

( ^ω^)「昨日あんなことがあって、それで今日もあんなことがあったりして…」

(´・ω・`)「普通は混乱するだろうね 僕もそうだし」

( ^ω^)「これが全部、悪い夢なような気がして…」

ξ゚⊿゚)ξ「あんたまだ寝てるんじゃないの?」

(;^ω^)「おっ 起きてるお」

川 ゚ -゚)「私だって、信じられないさ」

('A`)「でも現実に、起きちまってることだ」

( ゚∀゚)「あー、俺達にやれることがあんなら、それをするまでだ」

ξ゚⊿゚)ξ「……そうね」

98 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 20:10:58.81 ID:zfjTcKix0

なんで皆は、そんなに強いんだお?

ブーンはそう言いかけて、やめた。
ツンとクーはなんとなく、ドクオとジョルジュ、特にショボンは、
この状況を楽しんでるようにも見えた。

ブーンにはそれが、信じられなかった。

そう思う反面、ペルソナを呼んだ時に満たされる充実感が、
さらにブーンを困惑させていた。

皆の言う通り、流れに身を任せるしかないのだ。
真実を知る為に、今はそうするしかないのだ。

釈然としない中、自分にそう言い聞かせると、ブーンは静かに皆の後に続いた。



駐車場に着き、皆が車に乗り込む。
空はすでに夕暮れの紅に染まっていた。
いつもと変わらない空の色。

しかしブーン達は、その空はいつもと違うような気がしてならなかった。

102 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 20:14:12.09 ID:zfjTcKix0



VIP高校から津阿都神社は、それほど離れていない。
少しの間車に揺られ、一同は神社に到着した。

敷地内の駐車場に車を止め、降りる。
神社の裏にそびえるのは、津阿都山。
あの山までまるまる敷地だと、アザピーが言った。
ブーン達はそれを聞いて驚いていた。

木々の間を抜け、大きな鳥居をくぐる。
そこに見えたのは、敷地の割には小さな神社だった。

その神社の前で、竹箒を持った一人の男がいた。
瞬間、ブーン達は何かを感じ取った。
それは、ペルソナ使い同士に起こる共振。

(-@∀@)「やぁモナー お待たせしました」

( ´∀`)「御苦労さん 待ってたモナよ」

(-@∀@)「紹介します 友人のモナーです」

( ´∀`)「皆さんよろしくお願いします」

104 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 20:16:53.38 ID:zfjTcKix0

よろしくお願いしますと、皆は頭を下げた。
モナーは少しふくよかで、優しい笑顔をした男だった。

( ´∀`)「では皆さん、早速ですがこちらへ」

言ってすぐに、モナーは境内の端にある集会所らしき建物へ向かった。

(-@∀@)「ああ、モナー」

( ´∀`)「モナ?」

(-@∀@)「私はちょっと用事があるので、戻ります」

( ´∀`)「……わかったモナ」

(-@∀@)「帰りは、モナーに送ってもらうといいでしょう」

そう言ってアザピーは、元来た道を戻って行った。

( ´∀`)「ではでは皆さん、こちらへ」

気を取り直し、再び皆を促した。

108 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 20:19:10.45 ID:zfjTcKix0

ブーン達は、中央に年季の入った囲炉裏がある部屋へと案内された。
囲炉裏はまだ今の時期では使われていないようだ。

( ´∀`)「お茶を持ってこさせますから、座っていて下さい」

足を崩してもいいですよ、と付け加え、モナーは部屋から出て行った。
ジョルジュとドクオはそれに甘えあぐらをかく。

不思議と体が落ち着くのを、ブーン達は感じていた。
体…というか、心が落ち着いているのだ。
ペルソナが、満たされるような感覚。

(´・ω・`)「なんかすごく、リラックスができるね」

ショボンの声に、皆が頷く。

ξ゚⊿゚)ξ「なんか癒される感じがするね」

川 ゚ -゚)「ああ、ペルソナがとても落ち着いている」

J・F『オイラ寝ちゃいそうだホー』

110 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 20:20:35.30 ID:zfjTcKix0

そう言ってJ・Fはクーの膝の上で横になった。

( ゚∀゚)「やっぱ日本人は和室ってことか?」

('A`)「そういう問題じゃないと思うぜ……」

「それはここが、神に近い場所だからですよ」

不意に、部屋の外から声がした。
戸を開け、声の主が姿を現す。

( ´∀`)「すみません 聞こえていたもので」

言いながら、入ってすぐの場所で正座した。

(´・ω・`)「神に近い場所…とは?」

( ´∀`)「ペルソナは神や悪魔の姿をしているでしょう?
      ここは神を祀る神社ですから、本来の世界に似ているんでしょうね」
      
(´・ω・`)「なるほど…」

ジョルジュはJ・Fを見て、何か言いかけてやめた。

115 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 20:23:05.22 ID:zfjTcKix0

( ´∀`)「さて……」

凛とした姿勢で、モナーはブーン達の顔をしっかりと確認するように見回した。
そして僅かに頷き、

( ´∀`)「改めまして、モナーと申します」

一礼。

その静かな動作に、ブーン達は思わずみとれてしまっていた。
慌てて頭を下げ自己紹介をする。

ひとしきり自己紹介が終わった後、

( ´∀`)「ではまずは……そうですね」

とても落ち着いた声で、ゆっくりと語りだした。

( ´∀`)「この地に伝わる、伝承をお教えしましょう」

字都に伝わる、古来の伝承。

ブーン達は静かに、耳を傾けた。

119 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 20:25:50.56 ID:zfjTcKix0



「どうやらうまくいったようだ」

『だが、あっさりと消えたようだが』

「そうだね 新しいペルソナ使いが……6人、か」

『余裕を見せすぎ、自滅した者を私は何人も知っている』

「尻尾をわざと掴ませたことか? 安心しろ、下手はうたんよ」

『貴様はどこか今までの人間とは違う 私はそこに興味を持った』

「気が合うじゃないか 私もキミに興味を持ったのだよ」

『ふん……』

「さぁ、駒は揃った 君はどう出るかね?」


( ・∀・)「古き友、アサピーよ」


                                         続く。

--------------------------------------------------------------

126 名前: ◆iAiA/QCRIM [] 投稿日:2008/10/07(火) 20:28:55.45 ID:zfjTcKix0
( ^ω^)
アルカナ・SUN
ペルソナ・スヴァローグ(スラブ神話における太陽神、または炎の精霊の神)
スキル・アギ、火炎撃

ξ ゚⊿゚)ξ
アルカナ・LOVERS
ペルソナ・スアデラ(ローマ神話における愛と誘惑の女神)
スキル・ディア、マリンカリン

('A`)
アルカナ・DEATH
ペルソナ・イシュタム(マヤ神話における自殺を司る女神。その姿とは裏腹に楽園への案内人。ツンデレ)
スキル・グライ

川 ゚ -゚)
アルカナ・EMPRESS
ペルソナ・タレイア(ギリシア神話における豊かさと開花を司る女神。ギリシア三美神の一柱とも)
スキル・ガル、ディア

(´・ω・`)
アルカナ・HIEROPHANT
ペルソナ・ヤマ(ヒンドゥーにおける、いわゆる閻魔大王様。ヤマの音訳が閻魔らしい)
スキル・ハマ、ムド 、一文字斬り

( ゚∀゚)
アルカナ・MAGICIAN
ペルソナ・ジャックフロスト(霜の妖精。時代の最先端)
スキル・ブフ

(-@∀@)
アルカナ・DEVIL
ペルソナ・アザゼル(魔王、悪魔、堕天使等説によって様々に扱われる。名前の意味は神の如き強者)
スキル・ガル・ジオ・マハジオンガ・メディアラハン

( ´∀`)
アルカナ・???
ペルソナ・???
スキル・???



                       /^、
                   /   Vヽ    ,. -┐
                     /   r┴ュ-、_/   |
                  / 、─-_ 、    /| L ,   お疲れホー
     r┐          〃 〈_ノ ! } \  ヽ |,ィ/__
.    くL!う         / r‐v‐ - ニ´_   |   | ∠/   ,ハ
       l        _,ィ^! ヽ、   _ ノ   |   | rヘ _ /ノ
 f^L   |       └ヘ ヽ    ̄   ノフハ   トミ‐く ィ´/⌒ヽ
└Lrヘ、 | ,        } ヽ   _r'´   '/\ 〉 ∨r‐くヽ  |
    、xVィz      /   厂 , |  イ  r'V   ` ̄l ||  |
              〈   ∧ /} |   ト、 |   _,ィ | ^ー'′
               ー'  }' vヘ、_厶-ヽ ‐'´    ー′ 、ノL

第5話⇒『古き偏四角多面体』へ
【 2008/10/07 】 ペルソナ | TB(0) | CM(0)
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